近年ますます注目されるMR検査。21世紀の聴診器として、日々の診療に欠かせないものとなっています。
MRI(Magnetic Resonance Imaging:磁気共鳴画像法)は、磁石と電波を利用して体の断面を撮影する装置です。
人の体にはプロトン原子という磁力に反応する物質があり、この物質に異なる電波を送り、その反応をキャッチすることで、身体の様々な情報を得ることができます。
また、体内のどの部位でも任意の断面を優れたコントラスト分解能力で撮影できます。
MRI検査は身体への影響も少ないため、診断価値の高い検査を繰り返し何度でも安心して行うことが可能となりました。
また、身体の中の血管像を無侵襲に描出するMRA(Magnetic Resonance Angiography:磁気共鳴血管撮影)や、胆道・膵菅を明瞭に描出する検査法としてMRCP(MR胆管膵管撮影:Magnetic Resonance Cholangio Pancreatography)も身近なものとなりました。例えば、脳血管障害や脳梗塞、これまで発見が遅れがちだった胆・膵系の疾患等、様々な病態も鮮明に映し出せるようになりました。精度の高い検査ゆえ病変の検出率も圧倒的に高く、脳梗塞や悪性腫瘍等、早期発見の診断・治療が重要な疾患もチェックしやすくなりました。
水町エム・アールクリニックでは、世界シェア2位の、ゼネラル・エレクトリック社のMR検査機器を用いており、多くの皆様の健康管理や診断に役立てていただいております。
症状 | 病気 | 検査方法 |
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頭痛 眩暈(めまい) ふらつき 耳鳴り 物忘れ 手足のしびれ 呂律がまわらない 耳が聞こえにく 吐き気がする 手足に麻痺がある 物が見にくい |
脳梗塞 脳動脈瘤 脳腫瘍 脳出血 脳血栓 てんかん 聴神経腫瘍 |
頭部MRI 頭部MRA |
下腹部が痛い 出血 不妊 |
子宮筋腫 子宮腺筋症 卵巣腫瘍 卵巣のう胞 |
骨盤腔MRI |
首や腰や背中が痛い 手足のしびれ 手足麻痺がある |
椎間板ヘルニア 脊柱管狭窄症 脊椎分離症 脊椎すべり症 脊椎腫瘍 |
椎体・脊髄MRI |
膝関節が痛い | 前十字靭帯損傷 半月版損傷 関節腫瘤 |
膝関節MRI |
腹部が痛い 背中が痛い |
肝細胞がん 肝のう胞 海綿状血管腫 肝転移 腎がん 腎のう胞 膵がん 膵炎 |
腹部MRI |
現在、日々の検査の一次検査として位置づけられているCT(Computed Tomography:コンピュータ断層撮影法)。周知のとおり、MR検査機器と並び、画像診断装置として臨床現場では欠かせない検査となっています。
胸部、腹部の一般CT検査はもとより、特に最近増加の一途をたどる肺がんの早期発見のための「早期肺がんCT検査」は肺がん学会でも注目されています。
このCT検査の普及により難治疾患である肺がんの早期発見率が高まり、治癒率が飛躍的に高まることが大いに期待されています。
水町エム・アールクリニックで導入しているマルチスライスタイプCTでは、極薄スライスの精度の高い画像が得られ、しかも撮影時間が従来のヘリカルCTに比べ5分の1に短縮され、患者様の負担も大幅に軽減されました。
症状 | 病気 | 検査方法 |
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胸が痛い 背中が痛い 咳 痰 息苦しい |
気管支疾患 結核 肺気腫 肺炎 肺水腫 無気肺 肺腫瘤 気管支拡張症 肺梗塞症 肺がん |
胸部CT |
腹部が痛い 背中が痛い |
血管腫 肝のう胞 肝細胞がん 腎のう胞 膵がん |
腹部CT |
頭部打撲 頭痛 |
脳腫瘍 脳出血 水頭症 |
頭部CT |
予約
電話、又はFAXにて予約。
受付
当日来院していただきます。
検査前の準備
下記のものは故障及び検査に影響することがありますので、検査前に必ず取り外し願います。
・金属類:携帯電話、時計、メガネ、ライター、ヘアピン、鍵、使い捨てカイロ、アクセサリー等。
・磁気カード:キャッシュカード、クレジットカード、定期券等。
・その他:取り外しのできる義歯、補聴器、ベルト、金属のついた下着等。
※なお、検査内容により、着替えの必要がありますので、ご了承願います。
検査
MR、またはCTにて撮影を行います。
読影
有名大学病院等のその領域の専門の画像診断スタッフが解析・読影いたします。
結果
フィルムとレポートは、ご依頼頂いた先生方にお届け致します。
各先生方からご依頼頂いた患者様への検査の結果説明は、レポートを参照して行っていただきます。
なお、個人様で脳ドック及び肺ドック等を受診された方の結果につきましては、レポートを直接、受診者様のご自宅に郵送いたします。
次のような方は、MR検査及びCT検査を受けられない場合がありますので、担当医又は検査担当者にあらかじめお知らせ願います。
・心臓ペースメーカーや刺激電極を身に着けている方。
・体内に脳動脈クリップ、人工関節等の金属が埋め込まれている方。
・以前に外科手術を受けたことがある方。
・妊婦、又は妊娠されている可能性のある方。
・閉所恐怖症など、狭いところが苦手な方。